取り戻せ語彙力

ちかごろ語彙力の低下を感じるためにリハビリと修行と暇つぶしと現実逃避のためにやってみんとしてするなり

映画「ジョジョ・ラビット」を観た。おねショタだった。死ぬかと思った。でもいちばん好きなのはキャプテンKであった。

腰痛で気持ちがふさぎ込んでブログ途切れておりましたが、飛び石連休無理の気持ちで4連休を作ったことと腰痛が当社比で治った感がありましたので、ひさびさに映画を観てきましたね。

ジョジョ・ラビット」です。


タイカ・ワイティティ監督がヒトラーに!映画『ジョジョ・ラビット』日本版予告編

部隊は第二次世界大戦末期のドイツということで、ドイツ制作かと思いましたら米国制作でして、悲喜劇という話ではありましたがまあ戦時中なわけで少し笑いきれない自分がおりました。
内容は平たく言うと、まあ、その、おねショタでしたね。
ーーーできるだけ核心には触れないつもりで書きますがネタバレはある!ーーー

 

平たく言いすぎましたね。
主人公のジョジョ少年は生粋のナチ野郎でイマジナリーフレンドがヒトラーという陶酔っぷりで、そこはまあ軍国下で教育に素直に染まり切った純粋な少年というところでここはひとつ納得していただきたい。
それで訓練に行ってウサギを殺せず≪ジョジョ・ラビット≫という不名誉なあだ名をつけられてしまうわけで。
それを打開するぞ!と手りゅう弾の投擲訓練に張り切って飛び込んだところ名誉の負傷で自宅に送り返されてしまって、怪我が治るまで無理のない奉仕活動に身をやつすのでした。
そんなある日、亡くなった姉の部屋に隠し扉があることに気づき、覗いてみればユダヤ人の少女が!!!!????
そこから物理的にナイフ脅されたり刺されたり、ふわふわと胸から庁がとびだつような気持に陥ったり、上がったり下がったりそこにナチスドイツのあれやこれが絡まって史実がらみで面白いのです。
もう一回観たいなぁ、とひさびさに思った作品です。
予告はアドルフおじさん推しで喜劇と思わせて意外にシリアスな作品で困りましたね。
教育でうけたことと実際に触れた経験で偏見・差別が溶けていく様はすごいよかった。
こういうことがひとりひとりに起きればよかったのに、さて群衆VS群衆になるとここの意識はどっかに消えてしまうのですよね。世知辛い。
かれらがいったいぼくらになにをしたというのか、はて事実は何もしていなかったりするわけで。
反戦映画としての側面もありますか。ありありですね。敗北主義者はちゃんと吊られているし。こんな描写していいのかと思いましたよ。
戦時中における異常な一般人の生活をできるだけコミカルに描いた傑作と言えましょう。
また観たい。

ちなみに一番の推しキャラは、ジョジョでもユダヤ人の少女でもなく、負傷して内地に送りになったキャプテンKことクレンツェルドルフ大尉です。
彼がいてくれてよかった。
ジョジョの母親もそうだけど、冷静に状況を見据えている人たちはもうこの国が負けることが分かっていて、どこか諦めだったりその逆に戦争が終わることに喜びを見出したりしているわけで、まあ表向きにそんな感情を出せば吊るされてしまうわけですけども。
そのあたり、軍人であるところのキャプテンKはうまくやってくれる。いろんなひとが彼に救われるのです。
救えないひともいるんだけどね。

戦時中の狂気に踊らされるひととそんな環境では異常と扱われる正常なひととの掛け合い。そこが面白かったのかもしれませんね。
また観たいなぁ。