笑ってサヨナラ、という曲がある、アラモルト、アラカルト、アラモードという知る人ぞ知るフジファブリック三部作。
常々言っているが2009年は本当にろくでもない年で、極めつけが12月24日だったわけだが、今年もきてしまったから、タイトル通りにフジファブリックを聴いて過ごしている。
もう10年前になってしまったあの日には友人宅で負け犬の会という恒例の飲み会をしていて、その場で友人の彼女から当の志村正彦の訃報を聞き、「何言ってるんだよ、言っていい冗談と悪い冗談があるぞ」と顔で笑いながら心はかなり動揺して、ネット検索をして、どうやら本当らしいと判明して、もう、本当に、救いようのない日だった。
そこから落ちがちだった僕の勢いはなおさらに落ちて、就職浪人といういわゆる完全なフリー状態になったのだけど、今となってもいいお思い出とはいいがたいな。
午前3時に包丁を持つ台所、とか別に必死に働きたくもないのになんにも所属できていない自分というのが嫌で嫌であの年はなかなかにつらかった。
いまとなっては潜り込んだいまの職場でどうにかこうにか働けていて、不満もあるけど困ることはないといった様子で生きている。
やはり生きていてこそだなと、この日を迎えるたびに思うわけで、そうなってくると人生がさらにさらに上向いていけばいけばよいんだけと、なにかを手に入れるには何かを捨てなきゃね、と相応の対価を捧げられずにダラダラと日々を過ごしてしまった。そんなことを思ってしまった。
負け犬の会なんて参加していた友人たちは相応の対価を支払って、地位だったり家庭だったりを手に入れて、あるいは築きあげているのだけど、ぼくはどうしてなんだろう、すべてなんだかかみ合わないといった様子。
あの頃は年上だった志村の年齢も超えてしまって、それで得たものがはて?あるのだろうか?
そう思うともっと頑張ろうと思う。
なので、気合をつけるためにアラモルトから聴き始めて、もう2時間?3時間?立ってしまったわけだけど、やっぱりフジファブリックの楽曲はかなりしっくり来るからいつまでも聴いていられるような気がする。
何が良いかっていうのは表現しづらいんだけど。
今日も明日もこれからも聴き続ける楽曲たちなんだろうな。
じゃあいちばん好きな曲を貼って終わります。遠く彼方へ鳴らしてみたいね。